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あなたは才能アリ?才能ナシ? 悪い見本から学ぶ研修後アンケート作成のコツ

はじめに

研修後のアンケート、きちんと実施ししてますか?
「アンケート結果なんてあてにならない」と思われがちですが、意外なアンケート結果に驚かされることも多く、アンケートを実施しないと、受講者のニーズに合わない研修を惰性で行い、研修が意味のないものになってしまいかねません。
必ず実施するようにしましょう。

ただ、「研修後のアンケートの質問文くらい、自分でも簡単に作れるだろう」と思われがちですが、実際に作ろうとすると意外と難しいものです。

本記事は
・悪いアンケートの見本と、何がいけないのか
・アンケートの質問文を作成する際に意識するべき点
をご紹介いたします。

悪いアンケートの見本

問題.情報セキュリティ研修後にアンケートを実施したいと思い、以下の質問と選択氏のアンケートを作成したところ、上司から全て作り直すよう指示がありました。
さて何がいけなかったのでしょうか?

Q1.研修はあなたの期待を超えましたか?
はい / いいえ

Q2.研修の内容は、あなたが以前に知っていたことと比べてどうでしたか?
とても有益だった / まあまあ有益だった /全く新しい情報はなかった

Q3.講師の専門知識とプレゼンテーションスキルを評価してください。
優れていた / 普通だった / 劣っていた

Q4.研修を受けた後、情報セキュリティのリスクに対するあなたの意識はどの程度変わりましたか?
大きく変わった / 多少変わった /変わらなかった

Q5.研修の長さについてどう思いますか?
長すぎた / 短すぎた / ちょうどよかった

解説と改善

ではそれぞれ何が悪いのか解説と、修正案を紹介します。

Q1.研修はあなたの期待を超えましたか?
はい / いいえ

「期待を超えましたか?」というのは「期待を超えたよね?」と回答者を誘導する質問のため、結果を正しく分析することができません。また「はい/いいえ」だと曖昧な情報しか得ることができません。
以下のように修正するとよいでしょう。

修正案1.研修の期待値

Q1.研修の内容について、あなたの事前の期待と比較してどの程度満足しましたか?
期待を大きく上回った / 期待通りだった / 期待以下だった

期待以下と回答した方は、具体的にどのような内容を期待していたのか
記述ください。


Q2.研修の内容は、あなたが以前に知っていたことと比べてどうでしたか?
とても有益だった / まあまあ有益だった /全く新しい情報はなかった

新しい情報の有無だけに焦点を当てており、研修の実際の学びや理解の深さについては尋ねていません。
改めて別の設問を作成してもよいのですが、質問数が多いと回答者の途中離脱する可能性が高まりますので、下記のように質問を一つにまとめ、学習結果の全体像をより正確に把握できるようにしましょう。

修正案2.研修の内容

Q2.研修の内容に関して、あなたが新しく学んだ情報の量と質についてどう感じますか?
3つ以上の新しい情報を学び、それらは有益だった / いくつか新しい情報はあったが、3つには達しなかった / 新しい情報はほとんどなく、既知の内容が中心だった

「3つ以上」と質問を具体的にすることで、個人ごとの基準がバラバラにならないようにし、かつ情報の質についても評価を得ることが可能になります。


Q3.講師の専門知識とプレゼンテーションスキルを評価してください。
優れていた / 普通だった / 劣っていた

質問と選択肢それぞれに改善点があります。

まず、質問についてですが、
専門知識とプレゼンテーションスキルを一つの質問にまとめてしまっています。
回答者が専門知識は高いと感じる一方で、プレゼンテーションスキルには不満を持っている場合、どのように回答をすればよいのかがわかりません。
質問数が増えるのはあまり好ましくありませんが、この場合は質問を分けましょう。

また、回答については
「優れていた」「普通だった」「劣っていた」では、評価基準があいまいです。
回答者によって解釈が大きく異なる可能性があります。

修正案3.講師の専門知識

Q3.講師の情報セキュリティに関する専門知識をどのように評価しますか?
非常に高い専門知識がある / 適切な専門知識がある / 専門知識に不足がある

講師のプレゼンテーションスキルをどのように評価しますか?
非常にわかりやすく効果的なプレゼンテーションだった / 概ねわかりやすいプレゼンテーションだった /プレゼンテーションがわかりにくく、改善が必要だと感じる


Q4.研修を受けた後、情報セキュリティのリスクに対するあなたの意識はどの程度変わりましたか?
大きく変わった / 多少変わった /変わらなかった

質問が曖昧で、どのように意識が変わったかの具体性が欠けています。
また、変わることを前提にした質問なので、やや誘導的です。
具体的な行動変化や考え方の変化を尋ねて、ネガティブな変化や変化がない場合の選択肢も明確にすることで、中立的でバランスの取れた感想を収集しましょう。

修正案4.研修後の意識

Q4.研修を受けた後、情報セキュリティのリスクに関して、あなたの意識や行動にどのような変化がありましたか?
 情報セキュリティに対してより注意深く、積極的に対策を考えるようになった
 ある程度は意識が変わったが、具体的な行動変化は少ない
 ほとんど変化は感じられない、または状況が悪化した


Q5.研修の長さについてどう思いますか?
長すぎた / 短すぎた / ちょうどよかった

選択肢のバランスは良いですが、具体的な時間のフィードバックが得られず、
回答結果をもとにどう変えていけばよいのか判断に迷うことになります。
自由記入欄を必ず加えましょう。

修正案5.研修の長さ

Q5.研修の全体的な長さについて、あなたはどう感じましたか?
長すぎたと感じる / 短すぎたと感じる / ちょうど良い長さだったと感じる / 特に意見はない

長すぎる、短すぎると感じた方は、
自由記入欄に具体的な時間を記入ください

アンケートの質問文を作成する際に意識するべき点

いかがでしたか?
アンケートの質問文と選択肢を作成する際は”最低限”以下を意識する必要があります。

質問の中立性

質問文に偏りや先入観が含まれていないか確認すること。
誘導的な質問は避け、回答者の意見が偏らないようにしましょう。

選択肢の均衡

中立性と同様に、選択肢も「良い」「とても良い」「普通」のように偏りを持たせず、「良い」「普通」「悪い」というように均衡するようにしましょう。

具体性

抽象的な表現を避け、直感的に回答がしやすくなるように意識しましょう。
またアンケート結果を分析し改善する際にも具体的な回答のほうがラクです。

アンケート一つ取っても細部にまで気を遣う必要があり、一から作成するのは中々難しいことがお分かりいただけたと思います。
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