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共立建設株式会社様

新規入場者教育の人的コストを大幅削減
建設DXの時短と省力化をサポートするPIP-Maker

共立建設株式会社様は、日本電信電話株式会社(NTT)のグループ企業として、NTTの通信関連施設から集合住宅まで幅広い実績を持つ、1956年創業の歴史ある総合建設会社です。

同社では、数年前から取り組まれている建設DXの一環として、本社の業務効率化や全国に展開する支店の新規入場者教育などにPIP-Makerをご活用いただいています(2022年6月導入)。

本記事では、工事統括本部 i-コンストラクション推進室長 上條幸彦様と課長代理 伊東瑠那様にお話をうかがいます。後半では、全国の支店の中でいち早くPIP-Makerによる新規入場者教育にお取り組みいただいた、九州支店 工事部工事課長 酒見昌史様のコメントもご紹介しております。

はじめに、貴社のご紹介と担当されている業務についてお聞かせください。

(上條様)
当社は、NTT関連企業の総合建設業として1956年8月に設立しました。以来60年以上に渡り、NTT通信関連施設の新築・リニューアル及び商業施設や集合住宅など幅広い分野の建設業務を全国規模で展開しております。

i-コンストラクション推進室は、建設DXの強化を目的に数年前に設立された比較的に新しい部署で、私が所属する本社(東京都渋谷区)だけでなく、北海道から沖縄まで全国に点在する支店を対象に、ITシステムを活用した全社的な業務改善や効率化を推進しています。
基幹システムはIT推進室が担当しており、当室は、主に一般社員が直接触れるITツールの選定と社内展開を担っています。

未来図

未来図

動画ツールを活用しようと思ったきっかけやPIP-Makerを選ばれた理由をお聞かせください。

(伊東様)
PIP-Makerのことは情報収集で赴いた展示会で偶然知りました。特に動画ツールを探しに行ったのではなかったのですが、アバターに目新しさを感じて説明を聞いてみようと思いました。

以前から、社内のマニュアルや、建設現場の新規入場者教育資料の作成にかかる時間や手間を削減する方法はないかと検討していたのですが、PIP-Makerで既存のパワーポイントから簡単に動画が作れることを知り、当社の課題解決にマッチするのではないかと考えました。

これまでは、一部のマニュアルや資料を外部発注し動画化していたのですが、この場合、一度あがってきたものをチェックして修正してもらうというやり取りが何度か発生するので、どうしても納品までに一定の手間と時間がかかってしまいます。

また、新規入場者教育に関しては、流用できる部分はあるものの、建設現場によって危険箇所や休憩所などの位置が違いますし、工事の進捗や現場環境によって変動が発生するので内容を変えねばならず、その都度パワーポイントを作成して紙で配ったり、自分たちで動画を作っている支店もありました。

その点、PIP-Makerなら、必要に応じてパワーポイントを追加・修正するだけで変更が瞬時に反映されます。共有にはURLを配布しているのですが、同じURLで修正版を確認できるところがとても良いと思いました。

PIP-Makerをどのように使われているのか、また工夫されている点があれば教えていただけますか?

(伊東様)
本社では、BIM(Building Information Modeling)で使用する3Dシステムのマニュアルや、管轄である本店の新規入場者教育用資料の作成などに使っています。
本店(本社同ビル内)では、協力会社向けに提出書類の書き方をレクチャーする動画や、他の現場で発生した事例から注意喚起を促す教育動画の作成などに使っているようです。1つの工事に対し、協力会社やその下請け会社など多くが係るので、URLで全体に情報共有できる点が良いと思います

(上條様)
このように、まずは私たちが試してみて、その後、全支店のIT担当者に紹介しました。トライアルで使ってみたいという支店に手を挙げてもらったのですが、その時は、特に使い方を限定せず、必要性に応じて色々な使い方をしてもらえばよいと思っていました。

トライアルにする理由は、こちら(i-コンストラクション推進室)で良いと思って提案しても、実際の現場では使えないということも多々あるからです。初めは、「PIP-Makerを使えば、パワーポイントで作ったデータを動画化できるので業務の省力化ができる」と特長を伝えるに留めたのですが、九州支店の担当者に響いたようで、現在、新規入場者教育での活用が進んでいます。

(伊東様)
工夫している点は、新規入場者教育の動画はスキップや早送りができない設定にしていることです。ログを取って管理しているわけでないのですが、現場の安全担保やスムーズな進行のために、しっかり最後まで視聴してもらうようにしています。

また、現場には外国の方もいらっしゃるので、私の担当している現場向けには、オプションの自動翻訳機能を使っています。英語が分からないので精度は判断できないのですが、画像と併せて見てもらえば大体の内容は理解してもらえていると思います。
この点については、現場に職長がいるので、まずは全員に見てもらって、細かなフォローを含めちゃんと教育した上で現場に入ってもらっています。

実際に使われた感想をお聞かせください。

(上條様)
これまでは、パワーポイントを出力したり、自分たちで音声を入れていたので、「あれがこんな風に動画になるんだ」とインパクトが大きかったようです。さらに、それをQRコードで簡単に視聴できるのですから。
そういう意味では、これまで支店ごとに工夫して動画化していたものが、簡単に動画になるということで、初めて紹介した時の反応は非常に良かったですね。

実際の現場の視点から言っても、多くの場合工事の工程が進むにつれて新規入場者が入れ替わるので、その都度説明をしなくてはならず、それだけでかなりの時間を取られてしまいます。それを動画がやってくれるので、その分を他の作業に使えるようになります。

当室の目的は、そういう形で省力化できる部分は省力化し、空いた時間を他の業務に充てるという、本当の意味での業務効率化や時間短縮を支援するツールを提供することなので、その意味では一定の効果があると感じています。


(伊東様)
先述の通り、現場によって変わる部分もあるのですが、教育資料の基本フォーマットとなるものはあります。初めにきちんとパワーポイントを作り込んでおけば、後は必要に応じて修正するだけなので、その点でとても作業が楽になりました。

辞書登録でサポートをよく利用しているのですが、質問をすると翌日には回答をくれるので対応が早いと思います。そう言えば、社内で展開した後に使い方について質問を受けたことが一度もありません。私もそうですが、直感的に使えることもPIP-Makerの良いところだと思います。

九州支店のご担当者様より

ここで、記事内でご紹介いただいた、九州支店の工事部 工事課長 酒見昌史様のコメントをご紹介いたします。

PIP-Makerを試してみようと思ったのは、九州支店で扱う工事に1人現場が多かったからです。新規入場者教育には、新規の職人が1名でも100名であっても必ず現場員が1名付き、30分から1時間の説明を行う必要があります。

現場員が複数の場合は説明中に他の現場員で現場を稼働することができますが、現場員が1人の場合は新規入場の説明に時間を取られてしまい、現場稼働が止まってしまいます。PIP-Makerを使うことでこの部分を簡略化できれば、現場員の時間短縮や業務の稼働効果が期待できるのではないかと考えました。

ただ、各支店によって判断は分かれると思います。当社は全国に支店がありますが、新築が多い、改修工事が多い、1人現場が多い、掛け持ちが多いなど、支店によって多く扱う工事の傾向に違いがあるからです。

当支店は、規模の大小に関わらず1人の現場が多く、大きい現場や掛持ち現場になればなるほど現場員が抱える負担は大きくなるので、PIP-Makerを使うことでその部分を省力化できればと考えました。

以前からこのような課題意識はあり、中四国支店では、自分たちで動画を撮ってそれをQRで共有するという取り組みもしていました。そのような時、タイミングよくi-コンストラクション推進室からPIP-Makerを紹介されたのです。

しかし、我々が工事を行う場所は、必ずネット環境があるわけではありません。例えば、更地に立てる場合などは、通信自体ができない場合もあります。そういう場合は、当然QRやURL共有ができないので、動画をダウンロードしてデータを送る形になります。導入を検討する際は、こういった部分も含めた検討が必要なるではないでしょうか。

最後に、他社の皆さまにメッセージをお願いします。

(上條様)
本日はPIP-Maker導入後の感想をお話しさせていただきましたが、DXを推し進める立場としては、このように新たなツールを社内に浸透させる難しさを実感しています。業界的な特性もあるかもしれませんが、これまでのやり方を変えることに抵抗を感じるメンバーもおります。

その為、当室の役割は、使い易いツールを選定・提案し、トライアルという形で種をまくことだと考えています。特にPIP-Makerは、「パワーポイントを動画にする」という分かり易いコンセプトなので、現場発でどのような花が咲くのか見守っている状況です。

今回は、建設業界特有の「新規入場者教育」という点でマッチし、比較的早く一部の支店で活用が始まりました。これが良い事例となり、他の支店にも水平展開してくれれば良いと考えています。

<4COLORSスタッフ一同より>
上條様、伊東様、この度はお忙しいところ貴重なお時間、ご意見をいただき誠にありがとうございました。建設業界特有の「新規入場者教育」での利用状況と、建設DXを推進されるお立場から様々なお話をしていただき、心より感謝しております。

また、酒見様のお話をうかがうことで、よりリアルな現場の状況や課題感を知る機会をいただきました。お忙しいところ貴重なご意見や感想をいただけたことに感謝しております。本当にありがとうございました。

ご期待に沿えるよう、今後もより良いサービス開発し、お客様へのサポートに邁進してまいります。
今回の記事が、他建設業界の皆さまのご参考になれば幸いです。

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