
青木あすなろ建設様は、建築工事や土木工事を請け負う総合建設会社(ゼネコン)です。建築分野では、ホテルやデータセンターなどの建築や省エネのための熱源改修、建物のリニューアルなどを行い、土木分野では、高速道路の維持や防災・減災対策、再生可能エネルギー施設の敷設などを手がけられています。また、全国で唯一、水陸両用ブルドーザ(スイブル)を保有されており、浅水域という特異性のある施工領域で1,200件以上の施工実績をお持ちです。
同社では、工事現場の新規入場者教育や社内の人財育成にPIP-Makerをご活用いただいています。
新規入場者教育の動画では、多言語対応機能を生かし、外国人労働者に母国語で説明して理解を促進。一方、社員として採用された外国人技術者の教育には、間違った日本語を覚えないよう、自然でわかりやすい日本語の動画教材としてご利用いただいています。
安全本部長 執行役員 原島豊様、安全本部安全管理部 担当課長 安達三浩様、管理本部海外技術者育成就労支援室 尾花裕子様、生産性推進部 関七美様に、PIP-Makerの活用方法や効果などについてお話をうかがいました。

はじめに、それぞれご担当の業務についてお聞かせください。
(安全本部安全管理部 安達様)
当部は、工事現場における安全教育やルールの徹底を通じて、安全な作業環境を確保する役割を担っています。その一環として、PIP-Maker導入後は、現場を担当する社員や協力会社の作業員向けに安全に関するショート動画を作成し、社内や施工協力会のホームページでいつでも視聴できる体制を整えています。
(管理本部海外技術者育成就労支援室 尾花様)
当社では、毎年4月に入社する留学生に加え、スリランカやフィリピンでの現地採用を通じて、海外技術者の採用・育成に力を入れています。私の所属部署は、そうした海外人財の採用から入国サポート、オンボーディング研修を担当しています。
(生産性推進部 関様)
現場の作業負担が少しでも軽減するように、土木工事の現場のDX支援を行っています。具体的には、直接作業所へ出向き、施工管理業務の効率化を促進するツールの説明や活用事例の紹介などを行っています。

動画編集ツールを活用しようと思ったきっかけやPIP-Makerを選ばれた理由をお聞かせください。
(安全本部長 原島様)
当社で初めてPIP-Makerを導入したのが、私たちの安全本部安全管理部です。PIP-Maker導入前は、現場での講習は講師がテキストを読み上げながら教えていましたが、テキストが多く、また硬い内容が多いので、特に若手社員にとって興味を持ちにくいことが課題でした。
「若手社員にもっと研修の内容に興味を持ってもらうにはどうしたらいいか」と考え、文字よりも表現が柔らかく理解しやすい動画に行きついたのです。
そこで展示会に赴き、複数の動画編集ツールを比較検討しました。その結果、価格の安さに加え、多言語対応が可能なPIP-Makerを選びました。当時、別部署で海外人財育成に動画を導入しようとする動きがあり、多言語対応は欠かせない条件でした。他社にも多言語対応のツールはありましたが、発音の精度の高さが最終的な決め手となりました。
(管理本部海外技術者育成就労支援室 尾花様)
近年、当社および協力会社では、日本語以外を母国語とする海外技術者が増加してきました。その結果、安全確保や品質担保のために正しく理解してもらう必要のある内容を、日本語以外の言語で説明する場面が増えていました。しかし対応できる人員の確保が難しくなってきたことから、動画で代用する方法を検討していました。
そんな折、安全本部安全管理部をきっかけにPIP-Makerを知り、実際に使ってみると非常に操作しやすい点を魅力に感じました。さらに、サポート体制もしっかりしており、導入後に不明点があってもすぐに相談できるという安心感もありました。
価格面では他社の安価な動画編集ツールもあったのですが、操作性の高さとサポート体制の充実度に優位性を感じ、PIP-Makerを選びました。
(生産性推進部 関様)
私たちの部署では「いかに作業者の効率を上げるか」を念頭にDX支援をしています。以前は、現場で新しい作業員が加わった際に行われる新規入場者教育を主任や工事係が行っており、毎回時間をとられていました。
他の2部署がPIP-Makerを導入したことを知り、当部でも、新規入場者教育にPIP-Makerを取り入れて効率化を図ろうと考えたのです。
PIP-Makerをどのように活用されていますか?
(安全本部長 原島様)
現場の所員および作業員向けに、法改正や季節ごとの注意点などを動画にまとめて配信しています。動画では、クイズをはさんだり、AIアバターに動きをつけたりして、受講生を飽きさせない工夫をしています。PIP-Makerでの動画編集は短時間でできますが、内容の検討やパワーポイントの編集などを含めると、他の仕事と並行しながら動画1本あたり3日から2週間をかけています。最近は業界の法改正が多いので、その度に新しい動画を作っています。
(管理本部海外技術者育成就労支援室 尾花様)
来日したばかりの海外技術者に向けて、就業規則や社内規定などを説明する動画をPIP-Makerで作成しています。これらの内容は文量が多い上に内容も複雑なので、導入前は、日本語がまだ得意でない海外技術者に説明するのが大きな負担となっていました。導入後は、動画で説明するようになったため、人的リソースも時間も軽減できています。
(生産性推進部 関様)
新規入場者教育で使用する動画をPIP-Makerで作っています。1本あたりの動画の編集にかかる時間は、動画から作成する場合は半日ほど、パワーポイントから作成する場合は2、3日ほどです。
基本的にはすべての現場で同一の動画を使っていますが、現場によりルールやこだわりが異なるので、リクエストによって生産性推進部で動画をアレンジする場合もあります。また、建設現場によってはインターネット環境がない場合もあるため、動画はMP4形式で共有しています。
日本語に慣れていない外国人作業者に向けて、英語やベトナム語、タガログ語バージョンの動画も作りました。これは、現場では正しく理解していないと危険につながるため、慣れない日本語よりも母国語でしっかり理解してもらう方が賢明だと考えたからです。

外国人技術者向けに、PIP-Makerで作成した研修動画を視聴している様子。

PIP-Makerで作成された研修動画の一例

PIP-Makerで作成された研修動画の一例
導入後の変化を教えていただけますか?
(安全本部安全管理部 安達様)
以前は講師により説明にばらつきが生じることがありましたが、動画だと常に同じ説明ができるので、導入後は研修内容の平準化が可能になりました。
(安全本部長 原島様)
当社の動画を紹介したグループ会社から「自社の社員にも見せたい」という話をいただいたこともあり、社内では安全教育で実際に使用している現場もあります。
今後は、PIP-Makerのサポート体制も積極的に活用していきたいと考えています。例えば、動画編集中にAIアバターに思うようなイントネーションや動きをつけられないことがありますが、その際に動画番号を伝えると、要望に沿って修正して戻していただけるとのこと。今後はぜひこの仕組みを活用していきたいと思います。
また、研修の中には対象者全員が受講必須のものもあり、受講の有無を確認する必要があります。PIP-MakerならIDで受講状況を把握できるため、こうした場面でも活用していきたいと考えています。
(管理本部海外技術者育成就労支援室 尾花様)
PIP-Makerの動画を導入して、時間と人的リソースの効率化につながっています。一度動画を作成すれば使いまわせますし、内容に変更が必要であれば少しだけ編集するだけで済みます。操作方法もわかりやすく、私の場合はマニュアルを読まずに操作できるようになりました。
実際に受講した外国人社員からは、「動画でかみ砕いた説明を聞けるので、理解しやすい」という感想をもらっています。
PIP-Makerの合成音声は、とても自然な日本語で聞き取りやすく、一般的な動画投稿サイトに見られるような不自然なイントネーションのAI音声とは異なります。
来日したばかりの外国人社員に誤ったイントネーションの日本語を覚えさせたくないため、この点は非常に助かっています。
(生産性推進部 関様)
新規入場者教育を日本語で行っていた時は、日本語に慣れていない外国人財は研修内容を深く理解できていないようでした。そこで、PIP-Makerの多言語対応機能で母国語の動画を制作したところ、受講生の理解度が高まり、「口頭よりも動画の方が、理解しやすく伝わりやすい」という感想も届いています。
また、以前は新規入場者教育を主任や所長が説明していましたが、動画導入後は説明の手間と時間を省けるようになり、他の業務に充てられる時間を確保できるようになりました。
最後に、動画研修を検討されている他社へのメッセージをお願いします。
(安全本部長 原島様)
建設現場では、教育や安全周知の内容を正しく、漏れなく伝えることに加え、限られた人員で業務を効率的に進めることが求められます。PIP-Makerなら、同一の動画をベースにしつつ現場ごとに必要な情報を追記できるため、説明責任を果たしやすくなります。人手不足や教育の平準化に課題を感じている企業にとって、PIP-Makerは有効な手段の一つになると考えています。
<4COLORSスタッフ一同より>
この度は、ご多忙の中、多くの皆さまに取材へご協力いただき、誠にありがとうございました。
3部署にわたりPIP-Makerをご活用いただき、また海外技術者や現場で働く外国人の方々には多言語機能を積極的に取り入れていただくなど、建設業界における社内DXを力強く推進されていることに感銘いたしました。
その一端を当社サービスが担えていることを、大変光栄に存じます。
本記事が、同じように建設現場の教育・業務効率化に取り組まれる皆さまの参考となれば幸いです。
